医師賠償責任保険に加入すべき? ① 訴訟にかかる費用はどのぐらい?

どちらかというと医師向けの話になります

新規の医療訴訟の件数は平成26年以降,800件前後となっています.

(第7回裁判の迅速化に関わる検証に関する報告書より抜粋)

もちろん,訴訟につながらないような医療をおこなうのが一番いいのですが,それを完遂するのはなかなかに困難だと思います.

 

そもそも,医療訴訟になった際,被告側にかかる費用をご存知でしょう

私も知らなかったので調べてみました.

まず,実際に医療訴訟で支払われた賠償金の平均は2006年以降は2000万を下回るものの,非常に高額です.(損害賠償額からみた医療訴訟の動向より)

また,訴額が高額になればなるほど,それにかかる医療側の弁護士側の費用も高額となります.弁護費用はまずは相談料,正式に弁護契約を結んだ際の着手金,報酬金,交通費などの実費などで構成されています.その中でも大きなウェイトを閉めるのが着手金,報酬金です.

参考に,民事訴訟での弁護費用(着手金と報酬金)の目安を提示します.

<参考> 旧日弁連基準での弁護費用

① 経済的利益が300万円以下の場合 着手金:8% 報酬金:16%

② 〃 300万円~3000万円 着手金:5%+9万円 報酬金:10%+18万円

③ 〃 3000万円~3億円 着手金:3%+69万円 報酬金:6%+138万円

(例)訴額2000万円の訴訟に勝訴(賠償金0円)した場合

着手金=109万円(2000万円×5%+9万円)+消費税

報酬金=218万円(2000万円×10%+18万円)+消費税

旧基準ではあるが,多くの法律事務所が旧体系を元に決定されており,大きな矛盾はないと思われる

例を参考にすると,たとえ賠償金を払わなくてもいいとなっても,最低でも300万+αはかかることになりそうです・・・さらに実費(収入印紙や交通費など)などがかかるため,訴訟がどういう結果になろうとも決して安いとはいえない額がかかります.もちろん,訴額が低ければ,基本的な費用はもっと下がるのでしょうが,それでもかなりの出費になるのは間違いありません.

医師賠償責任保険の保険料が60000円/年近くかかりますが,一度訴訟になった場合の費用,もし賠償金を支払わなければならない事態にかかる費用と比較すると,そこまで高額な保険料とは言えなさそうですね.

リスクを考えると,医師賠償責任保険には診療にあたる以上は必ず加入した方がいいと言えますね.

 

次回の記事では,実際にどの医師賠償責任保険がいいか,私が選択した時にどこに着目したかをあげたいと思います!

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研修医,大学院などを経て勤務医をしております 医療をおこないつつ投資を行なっておりますが,主体はインデックス投資になりつつあります